元スーパー正社員が写真家になったワケ 第1話

前職はスーパーの正社員。

私は食品のプロとして何年も働いてきました。

 

私は商業カメラマンとしても、アシスタントとしても経験はゼロでした。

写真学校できちんと学んだことはなく、カメラに関する知識はほぼ独学です。

「カメラマン未経験」という事実。

これは私のコンプレックスです。

私がカメラマンとして、

初めてお金をいただいてお仕事をしたのは2015年の6月。

友人や知人から依頼されて撮影し、御礼をいただきました。

また、スイーツ写真の撮り方講座を開き

美味しそうに見える写真の撮り方をレクチャーすることも。

昨年は実に細々とお仕事をしていました。

「写真」を仕事にしようと決意し、

本格的に始動したのは2016年に入ってからでした。

私が写真を仕事に選んだきっかけについてお話ししたいと思います。

 

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「未経験の職種への転職は難しい」

2015年1月に会社を退職し、転職活動をしていた頃最初にぶち当たったのは

「未経験」という壁。

 

食品スーパーの惣菜部門のマネージャー、バイヤー、商品開発を経験した私が

転職にチャレンジしようとするときにまず問われるのはこれまでのキャリア。

 

転職エージェントに紹介される仕事は食品関係。

自分自身の志望も自然とこれまでのキャリアの延長で仕事を探すようになっていた。

在職中からフードコーディネーターの専門学校に通い、

メニュー開発や商品開発など食品のプロデュース、

もしくはお料理教室の講師などの仕事に転職しようと考えていた。

 

けれど。

私はどうするべきかわからなくなっていった。

 

そもそも会社を辞めたのは、

「自分にしかできない仕事、自分のセンスを生かす仕事をしたい」

私にしかできないような仕事をやってみたい!

そんな思いが強くなったから。

 

そして父の病気を通じて

「私が生きる意味、本当にやりたいこと」を考えるきっかけをもらった。

 

 

私がやりたいことは何か?

私はどうしたいの?

今までの延長で仕事をするのなら、転職は無意味だ。

悩んだ末、私は転職活動をやめた。

つづく