元スーパー正社員が写真家になったワケ 第2話

転職活動をやめると、途端に時間を持て余した。

社会人になって初めて、空白の時間だった。

「私は何をしたいのだろう。」

 

これからの人生をどうするのか。

私はどうしたいのか。

 

結婚とともにライフスタイルが大きく変わった気がしていた。

 

私は一人でずっと悩んでいた。

 

 

気がつけば、私の周りにはサラリーマンの友達よりも

経営者、起業家の友人が多くなっていた。

今までサラリーマンとして働くことが当たり前だった。

自分も、家族も、友人も。

今の私の周りは夫を始め、

雇われない働き方をしている人がたくさん身近にいる。

 

コンサルタント、講師、司会業、コーチ、カメラマン、サロンオーナー、製菓店オーナーなど業界は様々。

 

独立している人たちの仕事は様々でも、

それぞれが、

自分の資質に気づき、自分の使命を仕事として生きている。

 

ただ単に「好き」や「お金のため」という気持ちだけではなく、

それぞれが自分の中にある、

唯一無二の「経験」と「資質」に生きているように感じた。

 

 

私は与えられた仕事をするサラリーマンという働き方が、どこか「当たり前」だと思っていた。

私は「生活のため」「自分が維持したい生活レベルのため」

という諦めのような感覚で働いていたし、

それが生きる上で当然だと思っていたからだった。

 

ライフスタイルがこれほど多様化していることに、改めて気付かされた。

そして、自分の「資質」や「使命」に生きている人たちが眩しかった。

 

 

さて、私の唯一無二の「資質」とは何だろうか。

 

つづく